本チュートリアルの趣旨

p5.js」はプログラミング言語「Processing」の関数を「Javascript」で使用可能にしたライブラリのことです。ニューヨーク大学のLauren McCarthy が中心になって開発されました。「Processing」はアーティストやデザイナー向けに開発されたビジュアルコーディングツールです。絵やデザインを描きながらプログラミングを学ぶことができます。また,p5.jsは,ウェブ上のDOMと呼ばれるHTMLの操作や,画像,カメラ,オーディオの処理にも強みがあります。

p5.js | home

「Processing」を心理実験で使う試みはすでに行われています(例えば,津田先生のHP)。簡単なプログラミングで,鮮やかなグラフィック,音を使った実験を作ることができます。「Processing」や「p5.js」はグラフィック描画に特化されており,数行のプログラムを書くだけで刺激を呈示することができます。「lab.js」でも多くの実験を作ることが可能ですが,「p5.js」と組み合わせることで,より複雑で動的に変化する刺激を作成することが可能です。

作成方針

このチュートリアルは,「スクリーン画面に刺激を描画する」ことを目標としています。実験全体の計画を考えるというよりは,プログラムを使って刺激をデザインすることに重点をおいて説明していきます。このチュートリアルで学んだことを「lab.js」のチュートリアルと組み合わせることで,様々な心理実験を作ることが出来るようになります。

お願い

作成者自身が,授業資料として活用するために学びつつ作成しています。なお,掲載内容によって生じた不利益などの責任は負いかねますので,ご了承ください。

© 2020 Takayuki Osugi