オンライン実験とは,インターネットを介して行う実験です。多くの場合は非対面での実施となり,サンプルも大学生に限定されず,一般の方を含む多様なサンプルが参加する場合もあります。
これまで作成したlab.js で作成した実験や調査をオンラインで実施できるようにしてみましょう。今回はOpen Labというサービスを用いて,オンライン実験化してみます。
<aside> 💡 オンライン実験・調査は慎重に実施しましょう オンライン実験に関しては適切な個人情報保護が必要なため,山形大学人文社会科学部人間文化コース認知情報科学プログラムに所属する学生が授業や卒業研究でオンライン調査・実験を考えている場合には指導教員に必ず相談してください。
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lab.jsはオンラインでの実施に関しては豊富な選択肢を提供してくれています。Builderのメニュー(右図)を開いてみると,大部分がオンラインでの使用のためのエクスポート方法になっています。それぞれ以下のようなエクスポート方法です。
Open labとはlab.js Buliderと連携することで,オンライン実験を簡単・安全に実施するためのホスティングサービスです。Open labがサーバーを提供してくれているので,実験者はlab.js Buliderで作成した実験をOpen labにアップロードするだけで,セキュリティが確保された環境でオンライン実験を実施することができます。しかも,lab.js Bulider自体にOpen Labとの連携機能が含まれており,簡単にアップロードが可能です。
費用についてはプランごとに以下のようになっています(2020年4月時点)。Freeプランでも1つのオンライン実験を走らせることができます。 (参照:https://open-lab.online/researcher/pricing)
Opan labのプラン一覧
プラン | 参加者上限 | 同時実施可能数 | 費用 |
---|---|---|---|
Free | 300 | 1 | 無料 |
Professional | 1000 | 5 | €6/月 |
Laboratory | 無制限 | 無制限 | €15/月 |
ここでいう「参加者上限」は実験・調査を開始した人数の上限という意味のようです。つまり,「最後まで行った人=参加者」ではなく,「開始した人=参加者」という定義のようです。
Freeプランの「300」という数字は大きいように思えますが,実験を実施した人すべてが最後まで行ってくれるわけではないので,100人程度のサンプルサイズまでなどに限定する方がよいかもしれません。