オンライン調査の構成

これまで学んだことをもとに,実際の尺度を用いたオンライン調査を作成してみましょう。以下のような3つのコンポーネントから構成されるオンライン調査の作成を目指します。それぞれ,これまでに説明してきた内容の応用になっています。

実際の尺度を用いた多肢選択型質問の作成

実際の尺度を利用して多肢選択型質問の作成してみます。今回はビッグファイブを測定するために開発された日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)(小塩他, 2012)のオンライン調査を作成します。

この尺度の教示,選択肢,項目文は以下のようになっています。なお,元論文では,紙での調査を前提とした教示や表記になっているため,オンライン調査向けに文言などを少し調整しています。項目文の後ろの括弧はそれぞれ各次元に対応しています。

<aside> 🗒️ 日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)(小塩他, 2012)

lab.jsでの作成では,基本的には多肢選択型質問の作成と同様で,教示や質問項目を↑の変更していきましょう。以下のような手順で作成します。

  1. 「Page HTML」コンポーネントを作成

  2. 「Content」のTitleとTextに以下のように入力

    Titile:調査

    Text:以下の1から10までのことばがあなた自身にどのくらい当てはまるかについて,1から7までの選択肢のうちもっとも適切なものを選択してください。文章全体を総合的に見て,自分にどれだけ当てはまるかを評価してください。

  3. 質問項目の1つ目を作成する

  4. 「+」ボタンから,「Multiple choice」を追加

  5. 「Question」に「1. 活発で,外向的だと思う」と入力

  6. 「label」の1つ目に「1・・・全く違うと思う」を入力し,「coding」に「1」と入力

  7. 同様に2〜7つ目の選択肢を作成する

  8. 歯車マークで詳細設定を開き,Nameに「TIPI_J_1」または「E1」と入力する (Nameを適切に設定しないとうまく動かないので重要)

  9. これで項目1の完成

  10. 残りの項目2〜項目10まで同様に作成する

  11. 最後にページ下部の「Continue →」を「次へ」に変更すれば完成!