単語や画像などの刺激を呈示し,その刺激の持つ特徴を評定してもらうという課題です。刺激選定のための予備調査だけでなく,価値判断に関する研究においても用いられる課題です。
評定課題にはどのようなコンポーネントが必要でしょうか。今回は,評定対象となる刺激を画面に呈示し,刺激に対する評定を行ってもらうことにします。刺激と評定ボタンを出すことを1試行とします。
ただし,評定する刺激は複数あるため,毎回,別の刺激を呈示しなければなりません。さらに,順序効果(刺激が呈示される順番による影響)を減らすため,参加者ごとにランダムな順番で刺激を呈示したいと思います。
これらの点をまとめて構造化してみると,以下のようになります。
この2点を守った評定課題を作成してみます。
<aside> 💡 プログラムを作成する前に構造を考えよう いきなり,プログラムを作成するのではなく,どのような構造になるのかをフローチャートなどで整理してから,作成するとよいでしょう。先に構造を決めておかないと,作り直しが増えてしまいます。
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調査ではなく,評定課題などの実験課題をlab.js Builderで作成する場合には大きく分けて,2つの方法があります。
それぞれ,HTMLをベースにした作成とCanvasをベースとした作成という違いがあります。
この両者の違いの理解を含め,まず最初にPage HTMLコンポーネントで画像刺激の評価課題を作成し,その後,同じ課題をCanvas Screenコンポーネントでも作成してみます。