オンライン実験を実施するためにはサーバーやVPSを用意するか,何らかのホスティングサービスを利用することになります。オンライン実験を動かすだけ(サーバーがないのでデータは保存できません)であれば,Google driveとhttps://drv.tw/を使えば可能です。
まず,Google driveで動かしたい実験をlab.js Builderから「Offline data collection」の形式でエクスポートしてください。zipファイルが出力されるので,ダウンロードし,zipファイルを展開(解凍)しておきます。
次に展開したフォルダごと,ご自身のGoogle Driveにアップロードしてください。アップロードしたフォルダの名前が後のオンライン実験のURLに含まれます。フォルダ名は実験を識別できる名前に変えておくとよいでしょう。
そして,アップロードしたフォルダの共有権限を変更します。アップロードしたフォルダを右クリックして,「リンクを取得」を選びます。
共有権限を「リンクを知っている全員」に変更してください。
次にhttps://drv.tw/に移動します。Google driveのファイルを静的サイトとして生成してくれるサービスです。
アクセスしたら,以下の中から「Host on Google Drive」をクリックしてください。
クリックすると,Googleアカウントへのアクセスが要求されるので「許可」してください。少し待つと,「Admin Panel」に自動的に移動します。
「リンクを知っている全員」に共有権限を変更したフォルダの内容を元にした静的サイトが生成され,そのURLがYour web pagesとして掲載されています。
このURL(https://o553m6dilmuasvurctsnba-on.drv.tw/cardGamblingDemo/)にアクセスすれば,サーバーなしでオンライン実験を動かすことができます。
lab.jsに限らず,jsPsychなどでも同様に動かすことはできるでしょう。また,Google driveだけでなく,One Driveでもよいようですね。
このサービスを活用してデータを収集までを見込んだオンライン実験の実施方法については後日紹介したいと思います。
©2021 Masanori Kobayashi